9月に入り、秋を感じる涼しい日も増えました。 今回は、これから増えてくる「秋らしいデザイン」の要素を、実例と共にご紹介します。 ※紹介する事例の引用元サイトは、季節性のあるキャンペーンサイトも含まれており、一定の期間を過ぎるとクローズする可能性がありますので、ご了承ください。
DESIGNER
N.S
秋には、オレンジ・赤・黄色・茶色などの紅葉をイメージさせる色や、さつまいもの赤紫など秋が旬の食べ物を連想する色を用いたデザインをよく見かけます。深緑やマスタードなど、暗いトーンの色も多く見られますね。 ハーゲンダッツのサイトでは、かぼちゃの背景に深緑や暗い赤を使って秋らしさを強調しています。
また、PANTONEが2017年秋におすすめの10色を発表しました。いずれも落ち着いた素敵な色なので、デザインに取り入れてみてはいかがでしょうか。
参照:PANTONE Fashion Color Report, Fall 2017
ハーゲンダッツ パンプキンプディング&パンプキン
紅葉や楓の葉を秋を代表するモチーフとして思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 他にもどんぐりやコスモス、りんご・栗・かぼちゃ・ぶどうなどの秋の食材、リス・鹿などの動物が、秋のモチーフとしてよく用いられています。
このKITTEの広告では、柿・きのこなどの秋の味覚のイラストが使われ、色合いも手伝って秋らしさが演出されています。
KITTE 秋のメッセージフェスタ
秋に催されるイベントに関連したデザインも、季節感を出すのに効果的です。 ほろ酔いのサイトは、ハロウィンをテーマにデザインがされています。 背景にかぼちゃやお城、コウモリのシルエットを入れて少し不気味な雰囲気を出しつ、季節感を表現しています。
サントリーほろよい ほろよいエリカのほろット占い
日本ならではの文化、お月見も秋を感じさせます。 マクドナルドの広告では、満月とうさぎ、ススキのモチーフを使って、秋の行事のお月見を表現しています。
マクドナルド 月見バーガー
出典:http://www.mcdonalds.co.jp/campaign/tsukimi2017/
清涼感のあるデザインが多い夏とは反対に、表情のあるテクスチャでデザインに暖かみを出すことで、秋らしさを表現する方法もあります。
伊藤園のサイトでは、和紙風のテクスチャを背景に用い、紅葉のイラストと組み合わせて秋らしい暖かみを演出しています。
伊藤園「TEA SHOP ITOEN」 御予約限定まろやか熟成秋旬新茶
だんだんと冷たくなる空気に秋を感じる方も多いのではないでしょうか。 その冷たい秋の空気が伝わってくるような見せ方をすることでも、季節感を出すことができます。
ルミネの広告では、赤みが少ない画面に枯れ葉を降らせることで、秋の冷たい風を感じさせます。
LUMINE MAGAZINE 2017年秋広告メイキング~My Voice My Story
出典:http://magazine.lumine.ne.jp/?p=71188
文字・イラストの線を鉛筆やクレヨンで描いたような質感にすると、枯葉のカサカサした質感や秋らしい暖かみを出すのに効果的です。
「秋のグリーティング」切手は、手書き風の質感の文字や女の子のイラストが落ち葉などの柔らかなテイストと合わさって、秋らしさを感じるデザインになっています。
日本郵政 グリーティング切手「秋のグリーティング」の発行
出典:https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2017/h290823_t.html
元気いっぱいなイメージの夏に比べ、秋は落ち着いた、大人っぽさを押し出した広告も多い気がします。フォントも、カジュアルなゴシック体より上品な印象の明朝体や筆文字を選ぶと、落ち着いた雰囲気になります。
キリン「秋味」のサイトでは、全体を通して明朝体を用いており、「おとなの秋」にふさわしい品のあるビジュアルになっています。
キリン 秋味な旅プレゼントキャンペーン
出典:http://www.kirin.co.jp/products/beer/akiaji/campaign/index.html
いかがでしたでしょうか。 これから秋をテーマにした広告や商品などを見かける機会が増えると思います。 「これは秋らしいな」と思ったら、なにを見て秋を感じたのか、またその広告などには、どんな秋を感じさせる工夫がされているのか、考えてみると楽しいかもしれません。
※紹介する事例の引用元サイトは、季節性のあるキャンペーンサイトも含まれており、一定の期間を過ぎるとクローズする可能性がありますので、ご了承ください。
今日もあなたに気づきと発見がありますように
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