MENUMENU
  • Vol.65
  • DESIGN
  • 2017.6.2

オフィスで使う印刷紙 企画書に最適な用紙とは!?

みなさんはオフィスで印刷するとき、どんな紙を使っていますか?ふだん何気なく使っている紙は、実は紙の種類で印象も触り心地も変わってきます。 今回オフィスで使う印刷紙、とくに企画書を印刷する際はどのコピー用紙が最適なのか比較してみました。

DESIGNER

M.N.

オフィスにあるプリンター

オフィスにあるプリンター

わたしたちがふだん使っているプリンターは大体以下の3つです。

 
  • モノクロレーザープリンター
    送付状や封筒の宛名を印刷するときのモノクロ印刷。
    長所:比較的早く印刷できる
    短所:厚い用紙には印刷が難しい
  • カラーレーザープリンター
    主に企画書などのカラー印刷。
    長所:写真や図版などもカラー印刷で比較的早く印刷できる
    短所:データと比べると色の違いが大きい
  • インクジェットプリンター
    カンプなどグラフィックが主な場合の印刷。
    長所:写真や図版がデータとほぼ同じように綺麗に印刷できる
    短所:プリント時間が長い

プリンターの中で一番綺麗に印刷できるのは、インクジェットプリンターです。
ですが、インクジェットプリンターは一枚あたりのコストが高く、オフィスで企画書をたくさん出力するような用途には向きません。そのため、ほとんどのオフィスではレーザープリンタを使っています。

今回は企画書などカラー印刷するときのレーザービームプリンターで比較してみます。

コピー用紙を選ぶときのポイント

コピー用紙はたくさん種類があって、そもそも何を選べばいいのか…ということはありませんか。
せっかく印刷するのだから、綺麗に見えるのがいいですね。

用途別で選ぶ

コピー用紙を選ぶときのポイント
 
  • モノクロ印刷
    社内用だけで使用するときやモノクロだけで印刷することが決まっている場合は、モノクロ用やレーザープリンタ用と記載がある用紙がおすすめです。
    黒文字が綺麗に鮮明に印刷でき、用紙自体のコストもカラー用より安い場合が多いので使い分けるとコスト削減につながります。
  • カラー印刷
    カラーで印刷する場合、プレゼンで使う企画書や写真を多用した資料を作る場合はカラー印刷用の用紙がおすすめです。
  • 両面印刷
    両面に印刷する場合は、裏移りしにくい用紙がいいです。
    用紙の厚みがあるものなら、裏移りもなくインクの乾きも早いので使い勝手がよいです。

白色度で選ぶ

プレゼンで使う企画書や写真を多用した資料を作るときには、見やすい資料のために白色度(紙の白さ)にこだわりましょう。
白色度が高いということは、印刷のコントラストが高いということ。
コントラストは文字がはっきりくっきり見えるので、文字のみやすさにつながります。

値段で選ぶ

オフィス内だけで使うのであれば、1番リーズナブルな用紙がいいと考えています。しかし、企画書など社外の目に触れる資料であれば、値段にもこだわりたいところ。
一般的には紙の厚みが薄い用紙は安く、厚みが増すごとに値段も高くなる傾向があります。値段の高い用紙は当然一枚の単価も高いため、印刷し損じてしまうことも考えましょう。

コピー用紙の比較

企画書を印刷する上でどの紙が一番よいのか、次のポイントで比較しました。

 
  • 色の違い
  • 触ったときの違い
  • 色の見え方の違い
  • 写真の見え方の違い
  • 値段の違い

使用したカラープリンターはcanonのものです。

 
  • レーザービームプリンターLBP9520C

長く使っているため少し古い機種です。
※ご使用中のプリンターとの相性によって結果が異なるかもしれません。

比較した用紙は次の4点です。

1.コピー&レーザー用紙
【サイズ】A4
【入数】500枚
【紙厚】約92μm(0.092mm)
【坪量】約67g/㎡
【白色度】約93%
【ECF(無塩素)漂白パルプ】100%(植林木パルプ使用)

2.シャープ SHARP PP118MA4
【サイズ】A4
【入数】500枚
【紙厚】89μm(0.089mm)
【坪量】64g/m2
【白色度】87%
【古紙配合率】15%

3.リコー フルカラーコピー用紙 タイプ6000(70W)
【サイズ】A4
【入数】500枚
【紙厚】95μm(0.095mm)
【坪量】79g/㎡(0.079mm)(四六判換算68kg)
【白色度】約90%
【ECF漂白パルプ】100%

4.FUJI XEROX カラー&モノクロ対応用紙
【サイズ】A4
【入数】250枚
【紙厚】102μm(0.102mm)
【坪量】104g/㎡
【白色度】100%

コピー&レーザー用紙はモノクロ印刷もカラー印刷も、これまでいつもオフィスで使っていた用紙です。白色度が高いため、コントラストが強く文字がきれいに見え、お値段もリーズナブルな用紙です。
シャープ SHARP・リコーについては坪量・用紙の色味が同じくらい、お値段は、コピー&レーザー用紙よりは値が張りますが、シャープ SHARP・リコーの2つで比べると大きく違わない用紙です。
FUJI XEROXは前述の3つの用紙よりも、坪量・用紙の色味・お値段もダントツで1番よい用紙です。
今回企画書用の用紙を決める中で候補としたのは上の3つ、FUJI XEROXはその3つに比べて、何においても品質が高いものとして選出しています。

色の違い

紙の色味

上に記載したように紙の色の違いとは見た目はもちろん、「白色度」でも測ることができます。
今回用意した4つの中で1番白いのはFUJI XEROXの用紙でした。次に白いのはコピー&レーザー用紙です。
白色度を見ると100%となっているため、他の用紙よりも白いことがわかります。

触ったときの違い

触り心地

触った時の違いとは、紙の厚みや触りごこちのことです。厚みは手で触る、紙厚・坪量で測ることができます。
紙厚とは紙の厚みをあらわす単位です。「mm」や「μm」であらわされます。坪量とは用紙重量、面積1m2あたりの重さをあらわしたものです。用紙の重みが増すと、おおよそ用紙の厚みが増すため、坪量は用紙の厚みと同じような意味でも使われます。
この4つの中では、一番触り心地がいいのはFUJI XEROXの用紙です。FUJI XEROXとリコーの用紙はツルツルと感じられ、コピー&レーザー用紙とシャープはザラザラした感覚があります。

文字の見え方の違い

コントラスト

それぞれ印刷した文字を比べると、1番はっきり見えるのはコピー&レーザー用紙です。次にはっきり見えるのはFUJI XEROXの用紙です。
他の2つも文字がにじんでいるわけではないですが「見やすさ」としてみると違いがあります。
この違いは紙の白さによるコントラストの違いです。白色度が高い用紙の方が文字がはっきり見える結果となりました。

色の見え方の違い

色の発色・鮮やかさ

文字の見え方の違いと同じように、白色度が高い用紙の方がはっきり見えるという違いがあります。
上の画像のように文字よりも印刷する面積が大きい場合、紙が厚い方が色が綺麗に見える場合もあります。それは紙の厚さによってインクの馴染み方が違うためです。
そのため紙の厚さが薄い場合は色が薄く見えることがあります。

写真の見え方の違い

色の深さ・インクののり

写真を印刷する場合は紙の白さにかかわらず、どんな雰囲気で写真を見せるかもポイントになるのではないでしょうか。 例えばシャープ SHARPの用紙は、この4つの中で1番黄味が強いですが、写真では1番馴染んで見えます。
グラフなど図版の場合ははっきり見えた方がいいので白い紙の方がよいでしょう。
また色の違いと同様に紙の厚さが薄い場合は色が薄く見えることがあるため、この中で比べるとコピー&レーザー用紙は少し色が薄く見えます。

値段の違い

値段の違いは単価の違いです。4つの値段・単価の違いは以下の通りです。

 
  • コピー&レーザー用紙 A4/500枚/500枚×5冊 ¥1,656/単価¥0.6
  • シャープ SHARP A4/500枚/¥435/単価¥0.8
  • リコー A4/500枚/¥1,402/単価¥2.8
  • FUJI XEROX A4/250枚/250枚×4冊 ¥5,400/単価¥5.4

それぞれ購入時の価格です。束買いの単価と単品の単価が混じっています。
束で見つからなかった商品もあるため、ご容赦ください。

おわりにのメインビジュアル

おわりに

今回はカラーレーザープリンターでの印刷を比較しました。
この比較を踏まえてセレクトしたのはリコーの用紙です。比較項目の中で1番よいと感じたものはFUJI XEROXの用紙でしたが、値段や資料のかさばり方など総合的にみてリコーの用紙に決めました。

ふだん何気なく使っているコピー用紙も気にしてみるポイントはたくさんあります。使い分けることを習慣にするまでは少し手間取るかもしれませんが、コストや印刷品質のことも考えるときっと使い分けがよいと思えます。
資料を作るだけでなく、最適な用途に最適な紙を使うことを習慣にしていきたいです。

参考: コピー&レーザー用紙A4
参考:シャープ SHARP PP118MA4
参考:複写機/プリンター用紙/用紙 / 商品 | リコー
参考:JD COAT(カラーコピー/プリンター用紙)(両面コートタイプ)

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