近年、ビデオ機材や編集ソフトなどが比較的安い値段で購入できるようになり、 個人でもプロに近いクオリティで映像制作をすることができるようになりました。 そこで今回は、スムーズな撮影を行うための準備についてご紹介します。
DEVELOPER
N.T.
撮影前準備とはいっても何をしたらいいか、わからない人も多いと思います。
どんな映像を作るか、ストーリーや絵コンテの作成、ロケーションハンティング、撮影許可の申請、機材準備、 スケジューリング、場合によってはキャスティングなど、これらすべてを撮影前に準備、計画します。
映像制作というと撮影や編集に目を向けがちですが、撮影前準備は作品のクオリティに大きく左右します。
撮影前準備においてとくに大切なのがロケーションハンティングです。
ロケーションハンティングとは、「ロケハン」と略されることもある、撮影場所を下見したり、場所を探すことをいいます。
実際に撮影をする場所に行きテスト撮影を行うことで、撮影本番に向けてより具体的なイメージをもつことができます。 また撮影をする上で必要な道具がその場所に揃っているかを確認することで、事前に用意が必要なものがわかります。
とくに大切なのはロケハンを行う場所の太陽光の確認をすることです。 屋外であれば日差しがどの角度で入ってくるか、木漏れ日がどれくらいあるかなど同じ被写体を撮影した映像でも、光量や光のあたる角度によって全く印象の違う映像になるからです。 とくに屋内の撮影では施設により太陽光の入る時間や入り方が異なるため、 そのシーンに一番適した時間を見ておく必要があります。
質の高いロケハンを行うために、前もってやっておきたいことがあります。 それは絵コンテの作成と撮影場所の撮影の許可を取ることです。 次はこの2つについて説明します。
絵コンテとは、制作する映像の流れをイラストや写真におこした、いわば撮影における設計図です。 シーンの順番や構図を決めることで自分の頭の中を整理することができます。 また映像に人物を入れて撮影を行う場合、役者とイメージを共有する必要があるためにもとても大切なことです。
この他に、より具体的に映像の流れをアニメーションで設計する「ビデオコンテ」というものもあります。 実際にそのシーン内でどのようにカメラを動かすか、尺の長さなどをアニメーションで作成しておくことで、より具体的なイメージの共有ができます。
撮影を行う場所や施設によっては自治体や管理者、警察署などの許可が必要な場合があります。 撮影する場所を決める前に、場所を案内しているウェブサイトなどをあらかじめ調査し、必要であれば管理している自治体や警察署に連絡しましょう。 撮影許可が必須な場所は無許可、無連絡だと、他の撮影者とのトラブルになる可能性があります。
とくに法人として映像制作をする場合には注意が必要です。 許可が必要と知らずに撮影を行い、映像を公開してから法的なトラブルになる問題を未然に防ぐためです。
海、川など、国や公共団体が管理している場所で撮影を行う場合には、管理している自治体に連絡をします。 街中の施設などで撮影を行う場合にも許可が必要になる場合があるため、施設を管理している管理者へ確認することをおすすめします。
基本的には連絡し、申請書を提出すると許可がおります。場所によっては複数箇所への連絡と申請書の提出、許可が下りるまでに数週間かかる場合もあります。 また道路での撮影を行う場合には、その道路を管理している管理者と警察署に連絡をする必要があります。
いかがでしたでしょうか。今回は撮影前準備のとくにロケハンについてご紹介しました。 絵コンテを作成し撮影許可を取ってからロケハンで撮影本番のためにテスト撮影するのは、 面倒で大変だと感じる人もいると思います。 それでもスムーズな撮影の進行をするためにロケハンをすることはとても大切です。 自分で映像製作をする際はぜひこのtipsを参考にしてみてください。
今日もあなたに気づきと発見がありますように
画面を回転してください