私たちBOELが強みとするブランディングの観点と合わせて、SNSを利用してブランドを発信する手段と、そのメリットなどを有名企業アカウントから見ていきたいと思います。
DESIGNER
C.Y.
実は私、BOELのSNS担当としてinstagramと Twitterを運用しています。
未だアカウントを発足してまもなく、日々手探りの毎日です。
SNSと一口に言っても、最近はどんどん新しいソーシャル・ネット・ワーキングサービスがありますね。
個人が個人と繋がるのはもちろんのこと、不特定多数の人と情報をやりとりできることから企業の広告やマーケティングツールとして主流になったと言えるでしょう。
もちろんそれに応じて各SNS利用者の数もグングン増えているわけですが、 こんな企業アカウントを見たことはありませんか?
これは数年前の弊社のアカウントです。
webサイトの更新コンテンツのみ発信しています。 このような一方的な”お知らせツール”と化しているアカウントに覚えはありませんか?
まさに”お知らせツール”になっていたBOELアカウント。 私もSNS担当になり、この状況をどう打破すべきか、どうせならもっとSNSの特徴を上手く使って弊社のことを深く知ってもらうにはどうしたらいいのかを検討いたしました。
せっかく投稿するなら意味のある運用にしたい!
私たちBOELが強みとするブランディングの観点と合わせて、SNSを利用してブランドを発信する手段と、そのメリットなどを有名企業アカウントから見ていきたいと思います。
「なぜ会社としてSNSを運用しているのか?」
これは私がSNS担当に着任した際に一番始めに考えたことです。
当時BOELのSNSはFacebook・twitter・instagramのアカウントが既に存在していましたが、内容としては新しくコンテンツを更新したとか、当社のWebサイトにある情報をたまに発信している程度でした。
例えば、私たちBOELはブランディング、デザインを事業の軸にしている会社です。 今より少しだけ気持ちの良い世の中にしたい、という思いで日々活動をしていますので、たくさんの人にリーチするよりも、この思いの部分に共感してくれる限定された人々に情報を伝えたいと考えます。 情報を発信するツールとして一般的に広告などが挙げられますが、この方法ではターゲットを絞って確実に情報を届けることは難しいでしょう。
テレビCMを代表するマスマーケティングからニッチマーケティングに注目が集まる今、1人に伝えるためのマーケティングを可能にするコミュニケーションツール、それがSNSだと思います。
世界とリアルタイムで情報が交差する今、消費される情報量は計り知れません。 マーティングの父と呼ばれるフィリップ・コトラーは、今後2030年の広告・マーケティング予算の半分はソーシャルメディアに使われると予言しているそうです。
(デジタル時代の基礎知識『SNSマーケティング』より引用)
それだけ現在のSNSの存在は大きく、消費者にとって不可欠と言えるでしょう。
また、SNS世代・ミレニアム世代と呼ばれる世代が社会に進出してきた今、情報の取得方法が変化してきています。
ハッシュタグにはじまり、instagramのリールやショップ機能など、各ユーザーの趣味嗜好に合わせた情報の拡散・取得ができるよう、SNSは日々進化しています。
その反面、興味のないジャンルの情報は自動的に排除される傾向にあるのですが、実はここがSNSがニッチマーケティングに向いている理由があります。
各ユーザーに情報の取捨選択が自動化されたとは言え、リアルタイムで交錯している情報量が膨大なことも事実です。
しかし、今まで述べてきたようにニッチマーケティングにおけるSNSの利用方法として、数打てば当たるような、バズる投稿を考える必要はありません。(もちろんそれで名前が広まることも事実ですが…)
投稿方法や、ツールの使い方で、ファンに対するアプローチ方法はさまざまです。
そこで、有名アカウントの投稿を見ながら、ファンに情報を届けるためのアプローチをご紹介します。
情報を蓄積できるinstagramは写真や、画像を使った視覚的なアプローチでブランドを表現しやすいです。
世界観を駆使してブランドを形成し、ファンにアプローチしましょう。
Instagramで、自社商品のプロモーションを行っている無印良品。
食品や、生活雑貨だけでなく住宅の販売など「生活」を扱う無印良品は、自社の掲げる「感じの良い暮らし」を掃除という一部にフォーカスし、気持ちよさとはなんだろう?と問いかけています。 商品の一貫したシンプルさと合わせて、価格の手軽さが特徴の無印良品ですが、 無印良品の大切にしているポリシーを具現化して見せることで、安さを求める人より、清潔感や洗練された雰囲気を求めるユーザー、つまり無印良品のブランドに共感しているユーザーが集まることにつながります。
オンライン販売限定チーズケーキ専門店のMr. CHEESECAKE。
Mr. CHEESECAKEが掲げるのは「世界一じゃなく、あなたの人生最高に。」
チーズケーキの宣伝ではなく、チーズケーキがあることで豊かになるであろう生活を切り取ったような写真を投稿することで、瞬く間に人気を得たアカウントです。
また、投稿だけでなくストーリーズを使用し、実際にチーズケーキを食べて楽しんでいる様子を発信するなど、世界観で引きつける投稿が目立ちます。
大人用ランドセルなどで知られる土屋鞄製作所。
このアカウントをみてわかるように、一見カバンに関係のない投稿が目立ちます。
社員が大切にしていることを中心に、ユーザーに共感してもらう投稿を心がけ、ファンを増やしていきました。日常のちょっと良いなを切り取り、カバン目当ての訪問者だけでなく、ブランドに共感してくれる人を集めるアカウントと言えます。
snowpearkはアウトドアブランドですが、他の競合よりも最近流行のキャンパーに焦点を当てて、テントの組み方や焚き火トークといった、まるでラジオやテレビの特集のようなライブ動画を配信し、ファンからの注目を集めています。
リアルタイムで情報がどんどんタイムラインに流れていくTwitterは、刹那的な情報が多いです。そのため、投稿に一貫性を持たせることよりも、その時・その場所で求められていることを発信することが重要になります。
リアルタイムにやりとりができることから、ファンに寄り添い、アクティブなアプローチが可能な利点を利用した方法です。ポジティブな意見だけでなく、ネガティブな意見も積極的に対応していくことから共感が得られた点ではないかと思います。
最近よく耳にするようになった「中の人」と呼ばれる存在。
東急ハンズは「みるく」「こいも」「まめざる」「あずき」といった具体的なキャラクターを設定し、その中の人の近況や時事ネタを絡めた自社の紹介をすることで、ユーザーとの距離感を縮めています。
フォローやいいねを使った自社商品のキャンペーンを行ない、ファンを増やしています。 また、ハッシュタグで使いやすいような短い略称の商品名を提示することで、SNSで話題に繋がった一つではないかと思います。
リアルタイムで情報がどんどんタイムラインに流れていくTwitterは、刹那的な情報が多いです。そのため、投稿に一貫性を持たせることよりも、その時・その場所で求められていることを発信することが重要になります。
コカコーラは若者に向けたアプローチとしてticktockを使用し、#〇〇チャレンジというキャンペーンでハッシュタグの存在を確立させました。 動画をみた若者は商品を知ると同時にそのイベントに乗じて動画を撮影、そして拡散、、とユーザー自身が広告塔になる、バズを利用した投稿方法です。 このように流行を生み出す魅力的な#(ハッシュタグ)の使い方もSNS運用のポイントとなります。
冒頭に述べたように、SNSは1人に伝えるためのマーケティングを可能にするコミュニケーションツールであり、ブランド表現のツールのひとつとなり得ると思います。 フォロワーが多いこと、閲覧数が多いことが必ずしも重要なことではないと考えるだけで、運用が少し簡単に思えませんか?
“お知らせツール”になってしまっているアカウントがある、またSNS運用の目的がわからないという方のヒントになれていれば幸いです。
私も毎日手探りではありますが、会社の顔を作ると思って、ニッチユーザーに届くようなSNSアカウントを育てていきます。
下記BOELのアカウントになります。よろしければご覧ください!
今日もあなたに気づきと発見がありますように
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